制作日記

【制作日記 003】ソフトパステルで風景画を描く

投稿日:2018年1月21日 更新日:

パステルアートをされている方は、普段ハードパステルを使用していると思いますが、ソフトパステルってどんなもの?と気になったことはありませんか?
私はずっと気になっていました。教室の生徒さん達からも、ハードパステルとソフトパステルはどう違うんですか?と聞かれることがあります。
結構値段もするので迷いましたが、どうしても気になっていたので試しに購入してみました。
今回は、私がソフトパステルを購入してすぐ、練習で描いた作品を2点紹介したいと思います。

ソフトパステルとハードパステルの違いはこちらの記事にまとめています。
『画材の紹介(ソフトパステルとハードパステルの違い)』

 

パステル画『銀杏並木』

サイズ :A4
用紙    :キャンソン ・ミ・タント紙
画材    :レンブラント ソフトパステル
制作年 :2015年

初めてソフトパステルで描いたパステル画です。
これまではパステルアートしか描いたことがなく、パステル画はこの作品が初めてです。
ソフトパステルがどんなものか、描き心地など試してみたくて購入しました。
ソフトパステルもいろいろあって悩みましたが、ネットで検索して自分の好みに合いそうだったレンブラントのソフトパステルを購入しました。ハードパステルと比べるとやわらかくて粉っぽいですが、レンブラントのソフトパステルはソフトパステルにしては硬めなんだそうです。他のメーカーを使ったことがないので私は比較できませんが^^;

とりあえず、最初は36色セットを購入しました。
用紙もすごく悩みました。普段パステルアートで使用しているような画用紙ではダメなので、これもネットで検索して、色んな方のレビューなどを参考にして選びました。
とりあえず練習用に、キャンソン・ミ・タント紙のスケッチブックタイプのものを購入しました。キャンソン・ミ・タント紙は、表面に蜂の巣状の凸凹があり、ザラザラした感じの用紙です。
パステルアートの場合はこのザラザラした感じが私はあまり好きではないのですが、パステル画にはこういった用紙が向いているようです。

パステル画の描き方は、パステル画を描かれている方のサイトなどを参考にさせて頂きました。
色々検索してみると、パステルは適当が許される画材だと書いてありました。
なので、最初はいろいろ試しながら適当に描き進めていきました。
色選びも、悩むより先に、とりあえず塗ってみます。パステルは上から重ねて塗ることができるので、塗ってみてイメージと違ったら上から別の色を塗ることができるなど、失敗しても容易に修正できます。
なのであまり失敗を恐れずにとりあえず描いてみる!
・・・という感じで、描いてみました。


木は4色ほど使って描きました。36色しかなかったので好みの色があまりなく、色を出すのがちょっと大変でしたね。


葉の部分は、結構いろんな色を使いました。
黄色や黄緑、赤、茶、オレンジなど…少なくとも7色ぐらいは使用しています。

葉の隙間からこぼれる光を描きたかったんですが、難しかったです(^^;

もう一点、ソフトパステルで描いた作品を紹介します。

 

パステル画『富士宮 白糸の滝』

サイズ:SM
用紙 :ホワイトワトソン紙
画材 :レンブラント ソフトパステル
制作年:2015年

ソフトパステルで描いた2作目か3作目の作品です。

自宅にワトソン紙のスケッチブックがあったので、それに描いてみました。
確か、パステルアートをいろんな用紙で試してた時に買ったスケッチブックです。パステルアートには向かないので使わないまま数年間眠っていました。
パステル画にはいいと思います。


この作品は、水の流れを描くのが難しかったですね。
グレーや白のパステルで線を引くように水を描いて、指で伸ばしてスッ、スッ、スッとはらうように描いていきました。
もっと透明感のある水を描きたかったんですが、透明感を出すのが難しくて・・・。


虹は上手く描けたかなと思います。虹は一番最後に描いたので、失敗したら修正が難しそうで、描くのに少し勇気がいりました。
虹の色を薄くのせて、指で伸ばしてぼかしています。虹の端は、指ですーっとはらうようにぼかしました。

この作品を描いた後、新しくソフトパステルの120色セットを購入しました。
36色セットではとても足りなかったので。
足りない色だけを買い足していくのが理想かもしれませんが、私はとても面倒くさがりな性格なので、後から必要な色だけを少しずつ買い足していくというのが苦手です。

 

以上、パステル画の紹介でした。
パステルアートとはガラッと雰囲気が変わりますね。
パステル画にはパステルアートとはまた違った魅力があって楽しいです。

ただ、定着力の無さにはびっくりでした^^;
描いている最中に少しでも手が触れたりすると、その部分が消えてしまったりします。完成した後も、フィキサチーフをかけても完全ではないので、画面に触れないよう注意しなければいけません。

パステルアートのようにOPP袋などに入れるなんて絶対にできません。
パステル画の作品は、保護紙を被せて画面を保護し、厚紙などで挟んで保管するなど、注意が必要です。保存がとても難しいです。







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