【制作日記 009】虹色の海を表現するで、ハワイの思い出を描いた作品『虹色の休日』を紹介しました。
もう一点、ハワイの思い出の作品を紹介します。
『虹色の休日』はイメージで描いた作品でしたが、今回は実際の写真を元に描いた作品です。
パステルアート作品『西陽の輝き』
用紙 :ダイソーの画用紙
画材 :ヌーベルカレーパステル、レンブラントソフトパステル
制作年:2016年
この絵の元になったのは、こちらの写真です。
西陽を浴びてキラキラ光る海がとても綺麗で、この海の輝きをパステルで描いてみたい!と思いました。
ですが、当時の私にこの海の輝きを表現できるほどの技術はありませんでした。
描けないと分かっていたので先延ばしにし、実際に描いたのはその4年後でした(^^;;
2016年の夏の個展で海の作品を中心に展示したので、それに合わせてこの作品を描きました。
描いてみると、あの頃は出来なかった光の表現が面白いほどできるようになっていて・・・
描き続けていれば自然と上達していくものなんだなぁと思いました。
新たに技術を学んだわけではありませんが、私は光や透明感のある作品が好きなので、日々光の出し方を追求しながら描いています。そういうのって、大事なんですね。
【制作過程】
●下地を塗る
全体に007ウォームグレー(2)で下地を塗りました。
後から水面の光を描く時に消しゴムで消しますが、消した時に下地の色が生きてきます。なので下地の色はとても重要です。
光を表現したい時によく使う色は黄色ですが、この作品に黄色を使うと全体のイメージが変わってしまうので、黄色はNG。
かといって、グレー系の色で下地を塗っても綺麗な光が出せるのか疑問・・・
そこで、グレー系の色の中でも少し黄味がかった感じの色ならどうかな?
と思って、007ウォームグレー(2)にしてみました。
●海の色を塗る
グレー系の色やグレーに近いブルー、紺色などを何色か重ねて海を塗っていきました。グレー系の色は普段あまり使わないので、初めて使う色が多かったです。
●空の色を塗る
空も海と同じような色でグラデーションをつけています。下地の色を少し残すようにしながら塗りました。
●水面の光を描く
水面の光は事務消しゴムやペン型消しゴム、練り消しゴムを使って表現しています。
この辺りは字消し板を使用して、小さなマルを消し入れました。
光が不自然にならないように消すのは難しかったです。
●山を描く
山は型紙を作ってコットンで塗りました。
はっきりと描かないように意識しました。
●雲を描く
雲のみソフトパステルを使用しました。
白やグレーのソフトパステルで直接雲を描き、指でくるくる伸ばしていきました。
雲の形も、不自然にならないように描くのは難しかったです。
こういう海の色…というか、こういう色の作品はあまり描かないので、どの色をどんな風に重ねるか悩みました。特に、下地を何色にするか凄く悩みました。下地の色一つで随分と仕上がりも変わってくるので。
実際の写真には、光の中にとてもいい雰囲気の親子のシルエットが映ってますね。
このシルエットを絵の中に入れるかどうか、ものすご~く悩みました。
実際入れてみました。
・・・・・消しました^^;
この絵にはなんだか合わなかったというか、入れないほうがいいなと思ったので。
しっかり描いてしまう前に(これはダメだ!)と思ってすぐ消したので、痕跡を残すことなく修正できました。
もう一点、ハワイの海を写真を元に描いた作品があります。
その作品もまたいずれ紹介させていただきますね(^ ^)